本記事では「研究計画書って何のために書くのですか?」という疑問にお答えします
研究計画書の目的って理解していますか?
研究指導していると「あれ?目的がわかっていない?」と感じることがあります。
あらゆる書き方は目的に応じて決まるため、目的を理解できていないと効果的・効率的に書けなくなります。
そこで、本記事では研究計画書を書く目的について解説します。
【初心者向け】研究計画書の目的とは?【結論は許可です】
結論を言うと、研究計画書を書く目的は「許可を得る」です。
どんな研究も自分勝手に実施することはできません。
評価者に許可を得たうえで実施する必要があります。
許可を得る相手は以下の通りです。
- 倫理審査委員会
- 資金提供団体
- 入学審査会
- 指導教員など
これを見るとわかるように、許可を得る相手は研究計画書の評価者です。
研究計画書は自分のために書くのではなく、このような評価者たちから許可を得るために書くのです。
この視点は絶対に忘れないようにしましょう。
研究計画書の目的を達成するための要件
では、どのような要件を満たせば、評価者から許可を得られるでしょうか。
結論を言えば、以下のような要件を満たす必要があります。
- 研究の重要性と新規性が明確である
- 目的を達成できる実行可能な方法を示す
- 倫理的な研究である
研究計画書の目的を達成したい、、、と思うならば、最低限これらの要件を満たすようにしましょう。
研究の重要性と新規性が明確である
研究は先行研究の欠損であるリサーチギャップを開拓するものです。
評価者にリサーチギャップが重要であり、新しいものだという見通しを示さないと許可を得るのが難しくなります。
したがって、許可を得るためには重要性と新規性が明確な研究計画書を書きましょう。
目的を達成できる実行可能な方法を示す
また、研究は未解決問題を解決する営為なので、つまるところやってみないとうまくいくかどうかなんてわかりません。
だけども、評価者としては、現実的で目的を達成できる方法だと感じれないと、許可を出しにくいです。
研究法について学習し、実現可能な目標達成の方法を説明できるようにしましょう。
倫理的な研究である
そして、今のご時世、倫理的な研究でなければ、許可なんて出せません。
これは第二次世界大戦の反省からもたらされたものです。
許可を得るためには、研究倫理に十分配慮した研究計画書を書きましょう。
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